我が所有のQRP無線機(初代)
QRPer必須アイテムのAFピークフイルタ
パワー確認用クラニシのパワーメーター
その後入手のQRPリグです
ミズホP−7DX、DC−7X
オーディオピークフィルター
QRPのご紹介
「QRP」、それは無線局運用規則で定められているQ符号の一つです。無線電信の世界では、
極力短い電文での通信と通信効率が重要でした。更に世界共通語としてQ符号が生まれました。
そのQ符号の中でQRPとは「パワーを下げた無線通信」という側面があります。
アマチュア無線家の中には、より微弱な出力の電波で、より遠い外国のアマチュア無線家と
交信することに喜び求め、日夜モールス信号による交信を楽しんでいる仲間がおります。
アマチュア無線の世界でも通信技術の発達した今日、世界各国と比較的楽に交信は出来ますが、
あえて、微弱なパワーの電波にこだわり楽しんでいるのが、QRP愛好家達です。世界的には
5W以下の出力をQRPと定義しておりますが、私は更に低い0.5W出力を標榜しております。
無線に関心のない皆様にはピンとこないかもしれませんが、クリスマスツリーの豆電球1個か2個程
をほんのり灯せる位のパワーでしょうか。こんな微弱な電波でも時にはアメリカ本国やヨーロッパ、
アジア、太平洋の島々とモールスで交信できることがあります。
上に掲げた写真は、組み立て式の私のQRP無線機とオーディオピークフィルター、クラニシの
パワーメーター等のセットです。こんな弁当箱サイズのちいさな無線機でもモールス信号により交信が
できる趣味は、本当に楽しいものですね。一日の生活が終わった後のくつろぎのひと時、QRPの仲間達の
信号に耳を傾け夜更かしすることもしばしばです。現代の効率化、確実性、安定性が最優先のこの時代
にあって、敢えてより小さいもの、より不安定なもの、より困難なものに目を向け、熱い想い
を寄せるこだわりの仲間達は結構世界にも多いのです。
日本には子供向けの物語が数多く伝えられておりますね。テレビやビデオなど無かった時代
子供達は目を輝かせながら大人の昔話に聞き入ったものです。そんな子供のためのお話では
いつま決まって、大きな鬼や大男の悪人を小人や小動物が知恵を絞ってこらしめ退治するのが
定番でした。小が大に、弱が強に、工夫をこらし打ち勝つことに、喜びや興奮や喝采をおぼえて
きた国民でもあります。そして私自身も幼年時代に見た絵本や祖母の「むか−し、むかし」
で始まる昔話のイメージを鮮明に覚えている一人でもあります。より小さいパワーで、より遠くの
仲間と、敢えてモールス信号での交信、正に”こだわり”です。現代の夢とロマンそして同じ想い
を持つ世界の仲間達、そんなQRPの世界を皆様にほんの少しだけご紹介いたしました。
いつの機会にか、もっともっと詳しくご紹介できればと思いつつ・・・。