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JA7BWV 電信への思いと私の戯言 (YOSの独り言)  





NO27 ★ 自作電鍵の楽しみ ★


最近複式電鍵の自作を楽しんでおります。

私は永年CWを楽しんできましたが、電鍵は全てメーカー品を使用して参りました。定番のハイモンド、GHD、

バイブロ、ベンチャ-等です。キーの種類も縦ぶり、バグキー、エレキー、エレバグキー、複式、回転式、

斜め打ち、タワー式等々、多くのメーカーと種類を愛用してきました。

釣りの名言で「フナに始まりフナに終わる」がありますが、電鍵も縦ぶりに始まり縦ぶれに終わる気がしていた折

複式電鍵の小気味よい符号に魅せられてここ数年は複式電鍵オンリーとなっております。ベテランのCW仲間で

自作電鍵を楽しまれているOMの影響もあり私も自作複式電鍵の楽しみにはまってしまった次第です。


思うに複式電鍵は歴史がありますね。旧海軍でも波揺れや射撃時の振動対策として船舶へ配備されていた様です。

更に思うことは、複式電鍵は構造が簡単な割に奥深いと言うことです。送り手の技量がそのまま符号に反映します。

私は複式電鍵の自作を楽しみつつ常に技量のレベルアップに努めております。


シンプルなCW、シンプルな複式電鍵、シンプルが故に奥深いですね。

また、シンプルが故に楽しみも奥深いですね。

自作複式電鍵
(2023.09.28 記)



NO26 ★ たまにはエレバグキーもいいかな ★




キーもいろいろですね。古典的というか(基本的というか)縦ぶれ電鍵からエレキー、バグキー、複式電鍵と、

一通り使いましたが、各々のキーにはそれぞれの持ち味がありますね。エレキーは何といっても短点長点が

自動送出で便利快適です。一方縦ぶれや複式電鍵は完全な手打ち手送り送出ですね。その中間に位置するのが

バグキー、エレバグキーのように思われます。便利快適だけを求めるのであればパソコンの自動判読受信と

キーボード送信もありますね。

私が日頃大事にしたいと思っているのは、気持ちや感情が込められた符号です。

アマチュアの交信は単なる情報の交換、データ等のやりとりだけではなく、お互いの会話お互いの気持ちの

表現だと思うのです。符号は正確さが基本で公共の電波を使用する我々の交信はモールス符号の基本を守り

聞きやすい符号を標榜すべきですが、その基本の範囲内で符号のアクセントや間合いで気持ちの籠った交信が

出来ればと思うのです。

最近、便利さのエレキーと完全手送りの縦ぶれ電鍵の中間に位置するエレバグキーもいいかなーと思い始めました。

引っ張り気味の長点と間合いで自由に感情表現が出来るような気がします。

これからエレバグキーの出番が多くなりそうです。

(2023.07.28 記)


NO25 ★ のんびり ゆったりキーイング ★


横置き複式電鍵


最近戯れで一時的に始めたキーイングが止められないですよ。

複式電鍵は多くの種類を使用しましたが、何を使ってもどんな打ち方でも

最後は送出さる符号がどうかにかかってますね。

手送りキーイングにしろエレキーにしろキーボード送信にしろ

送信速度が上がるにつれ忘れがちなのが、聞きやすい相手を気遣う符号

だと思います。

アマチュアはプロでないので使用するキーや打ち方はもっともっと

自由でラフでいいと思います。

繰り返しになりますが、符号は相手が受信するものです、符号は電波となって

公になるものです。独りよがりの符号ではなく万人が聞きやすい符号が一番ですね。

そんな想いの中、接点にマイクロスイッチを利用した「横置きゲート型」と名付け

られた複式電鍵の片側だけを打鍵してキーイングしています。

縦ぶれ電鍵を横にして打鍵しているイメージです。

これがまた楽で楽で止められなくなっています。スピードもアクセントも自由自在で

私にとっては正に万能電鍵です。

キーもいろいろ

打ち方もいろいろ

ですね。(hi)

(2023.01.31 記)


NO24 ★ 電信における間の(スペースの)大切さ ★


「間合い」という言葉があります。剣道を始めとした武術やビジネスでの交渉や

更には私達の生活上での会話においても「間の取り方」がとても大事な事ですね。

CW交信(欧文・和文を問を問わず)においては、私は取りやすい送信、丁寧な送信を

常に意識しております。

送信速度は状況により変わりますが、所詮は交信ですので相手により良く伝わる

ことが大切で、その為にはスペースと区切りが大切だと思うのです。

符号は短点と長点の組合せで成り立っていますが、同様にスペースも大切ですね。

スペースの取り方で、取りやすい符号、取りにくい符号に分かれるのかなと思います。

又、区切り符号や段落符号や必要に応じた繰り返しも大事で、交信の中で符号は

取れても話の内容が瞬時に理解出来ないことが間々あります。交信は話や意志を

伝えることが基本で、その手助けとしてこれらの事は大事ですね。

そして一瞬の間合いやスペースは交信相手への注意喚起にもなりますね。

こんな事を思いながら日々和文電信を楽しむ毎日です。

スペースが、無が、伝わりになる、電信は奥深いものですね。

(2022年12月21日 記)





NO23 ★ ホームページにおける動画の効用 ★


(やはり動きの説明は動画ですね)

昔から「百聞は一見にしかず」と言われております。

聞いたり読んだりするよりも、見れば一目瞭然という事ですね。

当ホームページでも各種複式電鍵について私が思うことや伝えたい

ことを写真や文章によって掲載して参りました。


電鍵の打ち方や構造などは「やはり動画の方が?」とのアドバイス

を頂きYouTubeを活用し動画による打ち方の紹介を始めました。


実際の手の動きと音声による説明でより分かりやすく見て頂けると

思います。文章ではなかなか伝えられない動きについても動画でご


覧頂くと直ぐに伝わることが多いですね。


一方、感覚や微妙な打鍵の感触などはやはり文章での表現がより深く

より詳細にお伝え出来る場合もありますね。


今後も、文章と写真と動画を織り交ぜながらこのホームページを通

し各種自作電鍵のPRをしていきたいと思っております。

(2022年11月23日 記)





NO22 ★ コールサインの送出 考 ★


(暫く振りのアップになりました)

私の交信の90%以上はCWです。またそのCWの内90%以上は和文です。たまにFMやRTTYや流行のFT8 、FT4も運用しますが

やはりメインは和文CWです。さて、CW運用をしていて最近思うことがあります。それは自局のコールサインの送出が

省略されることが多いことです。時代の風潮からか 5NN BK スタイルが多くなりましたね。結果としてコールサインの

送出が省かれます。必要最小限の電波の発射という意味でしょうか。何れにしろ、呼ぶ時、呼ばれた時、返されたとき、

返すときには相手局と自局のコールサインの送出は基本ですね。短時間の送受信の場合やラグチューの場合には省略

される事が多いようですが、それでも10分に一度はコールサインの送出が必要とされておりますね。



最近の和文CWの交信でも、話の途中で急にBKと打たれて慌てることがあります。私は和文交信の時は2~3程度の話題に

ついて送信した後に返すようにしています。のんびりと ながら受信 をしながらの和文交信中に予測もつかない

ところで急にBKと返されるとやはり慌てますね。また最近よくある事ですが、7メガや3.5メガでFBに入感している局を

交信終了時に呼ぼうとしても、両局がコールサインの送出をしないまま交信終了となり呼べないことも多々あります。

しかし今の時代は 速 が求められ 短 が求められ 自動 が求められ、その最たるものがFT8やFT4のような気も

します。私も時代の流れ、時代の流行を受け入れながら、昔からのものと最新のものを楽しんでいきたい思うものです。

(2022年3月28日記)





NO21 ★ 「2018年 東北和文電信愛好者の集い」の開催記念誌が届きました ★





平成30年9月29日開催「東北和文電信愛好者の集い」の開催記念誌が届きました。

山形CW愛好会主催の和文の集いでしたが、開催後の記念誌まで至れり尽くせりですね!!!

JP7AAVの新井会長を中心にクラブ員の方々が入念に開催のご準備をされ本当に素晴らしい集いでした。

ここに、「東北和文電信愛好者の集い」の開催記念誌の内容をご紹介いたします。


正に!!

東北の和文電信人 ますます意気軒昂!!

和文電信の活性化は我ら東北から!!

一騎当千のバリバリの和文電信人は健在なり!!

和文電信の普及育成には、我も我もと熱心な人ばかり!!


記念誌より、集い参加者の和文電信への情熱・熱意をご覧ください!!




「2018東北和文電信愛好者の集い」開催記念誌の詳細







NO20 ★ 平成30年9月29日開催「東北和文電信愛好者の集い」に参加 ★




平成30年9月29日開催「東北和文電信愛好者の集い」に参加してきました。

当日は23名の和文電信の愛好者が山形県天童温泉の天童ホテルに参集し、楽しいアイボールと熱い和文

電信談義で大いに盛り上がりました。宮城県、秋田県、福島県、東京、千葉県からの参加者で各地の情報

や話題で夜のふけるまで語り合いました。また2名の女性和文愛好者も参加され楽しい集いとなりました。

そして驚いたのは乾杯の音頭が大きな声での発声ではなく、何と和文モールスによる乾杯の音頭でした。

この和文モールスによる乾杯の音頭はJA7FGRの板垣さんから縦振れ電鍵にて発せられました。

モールスによる乾杯の音頭は初めてです。主催者側のアイディアですね! ビックリと同時に関心です。

私は初めての参加でしたが、この「東北和文電信愛好者の集い」は東北各県持ち回り開催で30年の歴史があ

るとのこと。その記念誌を頂いてきました。昭和55年を第1回目として本当に歴史のある集いだったのですね。

平成20年10月の第29回が最後でその後開催されていなかったとのことですが、10年振りの集い開催という事で

しょうか。何れにしましても、今回の集い開催は「山形CW愛好会」の新井会長(JP7AAV)はじめクラブの方々の

ご尽力で開催されました。幹事役は本当に大変なことで、準備をされた皆様に感謝したいと思います。

また帰り際に地元「天童ワイン」を全員に頂きましたが、これは山形県天童市にあります「天童ワイン」の

JA7TYWの佐藤社長のご好意とのこと。ありがとうございました。

今回の集いを機に、東北の和文のアクティビィティを更に活発にしていきたいと思いました。

当日参加の面々は皆さん元気で、和文への熱い想いと行動力の持ち主ばかりと見ました。

正に東北の和文マン意気揚しで、和文の活性化、和文の推進は東北からと、我も我もと

その熱意が伝わってくるのを肌に感じました。皆様の和文に対する熱意と情熱を感じた

集いでありました。

(Sep.30.2018)  

集合写真
 当日参加の皆様


モールスによる乾杯の音頭
 何と! 和文モールスによる乾杯の音頭 (JA7FGR 板垣さん)


全員に頂いた天童ワイン
 参加者全員に頂いた地元天童ワイン


頂いた記念誌
 頂いた集いの記念誌







NO19 ★ 送信能力と受信能力・・・努力することの幸せ ★




これは電信(主に和文)について、私自身に限定した話である。私はよく話題になるくせ符号やねばり符号

の受信は基本的に苦手である。スピード以前に長点・短点の長さや比率やスペースの乱れた符号は感覚的

にも好きになれない。よく個性のある符号とか味のある符号と言われるのは、符号の基本はしっかりと守

られた上で、ある程度のアクセントやアレンジを符号に加味したもの、符号や語の間合いに想いを込めた

もの等を指すのだと思います。電信のベテランの中には名人・達人と呼ばれる方々がおられ、彼らの符号

は実にリズミカルで小気味よい符号を送出されます。このような符号は受信していても心地よく、頭の中

にストレートに言葉として入ってきますね。私もこのような符号を標榜し日々和文電信を楽しんでおりま

すが、上には上がありなかなかもって上達しないのが現状です。電信の技量は送信と受信に分けられます。

そしてハムの交信はプロの通信とは異なり電文の送達ではなく相互の会話だと思います。送信も受信も出

来て初めて会話となりますね。私はCW交信の中で時に自分の受信能力以上のスビードで送信してしまうこ

とがままあります。特に和文交信で話が盛り上がった時等にその傾向がみられます。いつも心しているこ

とは、自分の受信能力以上の送信はしないということです。エレキーやエレバグ、またメモリー送信など

現代のハムは自分の能力以上に容易に高速送信が出来るようになりました。パソコンソフト等による自動

解読や自動送信に頼ることなく、自分の耳で聞き、自分の手で送信することはハムならではの本来の楽し

みだと思います。私の究極の願いはパーフェクト受信です。受信力は暫くのQRT、その時の体調・精神状

態でも左右されると思いますが、どんな時でもどんな符号でも完全受信ができたら素晴らしいことですね。

私自身としては送信より受信の更なるレベルアップが出来たらと思っております。高齢になっても努力す

る対象があると言うことは幸せなことです。

(Jul.14.2016)  






NO18 ★ 和文QSO by Web-SDR ★




仕事が休みの本日(土曜日)夕方、以前から試してみたいと思っていたWeb-SDRを介した和文QSO

をやってみた。相手局は都内墨田区の何度も和文交信をして頂いているおなじみ局です。

そして彼とはもう10回以上も和文交信をしております。彼のCQホレが夕方7メガで私の受信機から

聞こえてきました。私は早速いつもモニターしているアリゾナのWeb-SDR局を聞いてみると、彼の

信号がきれいに聞こえてきます。私は彼に内緒で受信機のAFボリュームをゼロにして、Web-SDR局

から聞こえてくる彼の信号を聞きながら彼と和文交信をしました。全く問題なく交信が出来ました。

この場合リグの紹介はどうなるのでしょうかね。私は日頃セパレートのリグを使うことが多いのですが

送信機はヤエスFL-101、受信機はWeb-SDR、アンテナはインターネットとなるのでしょうかhi。

でもスタンバイの都度ワンテンポ遅れて送信されるので、彼は変に思ったかもしれませんね。

今回は彼に内緒でWeb-SDRを介した交信をしましたが、我々の交信は一般的に同一周波数を用いて、

送信、受信を相互に繰り返す交信スタイルですね。でも双方ともWeb-SDRでお互いの信号を確認出来

るのなら、送信・受信の必要のない同時通話・同時交信が出来ますね。SSBなら、モシモシ・ハイハイ

と携帯電話のように会話が出来ることになります。最近のネット環境や情報に詳しくはありませんが、

Web-SDRの趣旨は受信情報の提供が主であり、中継や転送が目的ではないと思います。今回、自分自身

の信号も聞こえておりましたので、Web-SDRから聞こえてくる他の局とは交信出来ることとなりますね。

たとえ自局のアンテナやリグでまったく受信出来ない局とでも・・・アマチュア無線の交信、インター

ネット回線、アマチュア局のリグ・アンテナの意味、リアルタイム交信とタイムラグについて、

(そう言えば昔衛星通信をしていた頃、上空の衛星にメッセージをアップロードして、地球の裏側の局が

そのメッセージをダウンロードするスタイルの交信方法がありましたね) インターネット時代の

アマチュア無線について、いろいろと考えさせられる一日となりましたが、この便利な時代、

英語の学習、CWの練習、電波の飛びの確認、世界各地の情報入手など活用方法はたくさんありますね。

大いに利用していきたいと思います。






NO17 ★ WEB SDR 考 ★


パソコンでのWEB SDR 画面表示
上の写真  パソコンでのWEB SDR 画面表示


最近いつも和文交信でお世話になっているローカル局から、WEB SDRについてご教授頂いた。

「Web Software Defined Radio」の意味する通りSDRオーディオ信号をWEB上に流すシステムの

ようである。要するに世界各地に設置された受信機の再生音をインターネットを介してリアル

タイムに聞くことが出来るというものです。早速アメリカアリゾナ州WEB SDR 局の7Mhzを

モニターするとアリゾナで受信されたSSBやCWの交信が手に取るように聞こえてきました。

日本の和文交信局も数多く聞こえています。CWの受信練習や英語の学習にも最適ですね。

いろいろな局をモニターしていてビックリしたことがありました。何と!!私にWEB SDRを

ご教授頂いたご本人が九州の局と和文交信している信号が聞こえてきたのです。ご本人はロー

カル局ですので直接波を聞きましたが、1秒程のタイムラグがありました。このタイムラグは

インターネット経由による回線伝達タイムによることは容易に想像出来ますね。初めてのWEB

SDR受信での驚きの出来事でした。その後ご本人に和文CWでその旨お伝えしたら、一番驚い

ていたのは当のご本人でした。インターネット回線が世界を網羅しているこの時代に、WEB SDR

と、我々がこよなく愛する電信(和文)交信はシステム的にも設備的にも双極をなすもののよう

に思います。そしてその両方を堪能出来るのは本当に幸せなことですね。

さて、このWEB SDRを利用して思い出したことがありました。それはタイムラグについてです。

以前にオスカーによる衛星通信をしていた頃、アマチュア衛星では初めて長楕円軌道のオスカー

10号が打ち上げられたときのことです。遠地点は約3万5千キロメートル位だったと記憶してい

ます。ケプラーの第2法則通り、遠地点ではゆっくり衛星が飛行しますのでアンテナの方向は殆

ど固定でゆったりと各国の局と交信したものでした。SSBモードのループテストで自分の声を

モニターしながらマイクで喋ると、どうもおかしいのです、喋れないのです、一種の言語障害に

なったようでした。これは自分の発した音声が約0.2秒程遅れて自分の耳に聞こえて、脳の判断が

混乱しているためですね。地上での我々は自分の発した音声はリアルタイムに自分の耳でモニター

しているから普通に喋れる訳ですね。これはCWでも同様で多くの皆様はモニターしながらキーを

打っていると思います。しかしそのモニター音が0.2秒程遅れて聞えたら思うように送信が出来な

くなりますね。当時、オスカーの衛星通信をされていた方は経験があると思います。

でも,このWEB SDRシステムでは自局のリグでは聞こえない局とでもWEB SDR局に自分の電波を拾っ

てもらえればWEB SDR局から聞こえてくる局とは交信可能になってしまい、更にWEB SDR同士が

ネットで接続されると、最早アマチュア無線ではなくなりますね。通信の原点について考えさ

せられるシステムだと思いました。しかし、モニターのタイムラグ・・・懐かしいですね。




NO16 ★マストとアンテナの交換★


電信・和文に特化した話題ではありませんが、この度アンテナマストとHFアンテナを交換しました。

現在の地に新築し居住してから13年になり、現在のアンテナマストとHFアンテナは架設後同じく

13年程になります。現在3.5メガがアンテナが無く出られませんでしたので、今回クリエート

デザインの330Vに交換しました。今まで使用していましたロータリーダイポール(7~28メガ)

は特に問題はありませんでしたが、お役御免となりました。和文仲間が3.5メガによく出ている事、

従来の足場パイプ利用のマストの安全性が心配で強度の強いものにしたかったこと、アンテナの

高さも少し高くしたかったこと等から、丸投げでしたがハムショップとハムの友人に依頼して架設

致しました。さすが本職ですね。1.5メートルの穴掘り、新しいマストの建柱、古いマストの撤去、

古いアンテナの撤去、新しいアンテナの架設・調整、ステーの張り替え、等高所作業を含め一連の作業

を滞りなくやって頂きました。アンテナ工事業者が少ないご時世の折り、有難いことです。

我々の年代になると、高所作業は危険ですし、何よりご近所から危険視されることの無いように安全性を

第一義とした訳です。正直なところ今までのアンテナは細い足場パイプにロータリーダイポールを乗せて

ステーで補強をしていてたもので、強風時など内心心配をしておりました。今回は強度の確保を優先して

施工しました。やはり安全が一番、日頃から気になっていた課題が解決したような気分となりました。

私も20数年前までは自作のアンテナに拘り、自分一人でアンテナ作業をしたものですが、年齢と共に

安全と利便を金額で得ることとなるのは致し方ないことですね。対価に見合った分以上にハムライフを

エンジョイしたいと思っています。

旧ポールからロータリーダイポール(7~28メガ)を撤去
上の写真 旧ポールからロータリーダイポール(7~28メガ)の撤去作業
新マストにクリエートデザインの330Vを取り付け
上の写真 新マストにクリエートデザインの330Vを取り付け



NO15 ★電信符号の間合いについて★


ディジタル技術が発達し私達の暮らしの中でも携帯やスマホ、デジカメ、家電品など身近なところで

従来のアナログ式からディジタル製品に置き換わっております。ハムの世界も同様で多種多様な通信

モードが出現し、多くのハムがディジタル通信を楽しみ、またディジタル処理無線機を愛用しております。

そんな中で最近CWが見直されCWの愛好者が多少なりとも増えているのは嬉しい限りです。モールス符号は

通信の原点、ディジタル符号の基本などと言われております。CWはシンプルで一見無味乾燥な通信

に見えますが、CWに熱中すればする程、実に楽しく心のこもった交信が出来るから不思議なものです。

私も和文を中心にCWを楽しんでおりますが、最近心に思うことがあります。それは、符号の間合いに

ついてです。日本古来の剣道や武道では間合いが特に重要視されますね。間合いにも距離の間合い、

時間の間合い等があると思うのですが、電信符号の間合いとは何でしょうか。長点・短点符号そのも

のの長さ、長・短点1:3の比率、符号と符号の間の時間、語と語の間の時間などが主なものでしょうか。

しかし、私はそれに加え意識的な送信スピードの部分調整や、敢えての繰返し送信等もこの間合い

に含まれるのではないかと考えております。ハムのCW交信はプロの商業通信とは異なり、会話であり、

意思の疎通であり、気持ちの伝達だと思います。私はCW(特に和文)交信で無意識のうちに、その時の嬉

しさや驚きや感情等の他、特に伝えたいことがある場合など、符号にアクセントを付けたり、一瞬の

間合いを入れたり、ポイントになる語の繰返し送信をしています。常に相手の気持ちや状況を想像し

ながら送信していますが、「そんなに気を遣ってやらなくとも」と言われたこともありましたが、

逆にそれが楽しいのです、嬉しいのです。今、7メガの和文を聞きながらこのコメントを書いてお

りますが、実に個性的な多くの符号が聞かれますね。私はベテランになればなる程その符号と送信の

間合いに、個性や人柄が表れると思うのです。一人でも多くの皆様が電信の楽しさ、奥深さを知って

頂き、CWの仲間が増えることを願いつつ。






NO14 ★楽しい和文局とのアイボール会★


平成27年6月21日和文局アイボール会
上の写真 平成27年6月21日 左より、JF7UTR,JA7BWV,JI7ERI,JE0AWP/7,JA7WTH
平成27年6月21日和文局アイボール会
上の写真 平成27年6月21日 左より、JI7ERI,JE0AWP/7,JA7WTH
平成27年11月8日和文局アイボール会
上の写真 平成27年11月8日 左より、JO7WAI(手前),JA7XJV(後方),JA7WTH
平成27年11月8日和文局アイボール会
上の写真 平成27年11月8日 宮城・近県和文局アイボール会での和文各局


和文局との交信を重ねていくと、知らず知らずのうちに仲間が増え、お互いの親密度が深まって

いくようですね。私は7メガと144メガで和文交信を楽しんでいますが、市内の方々、近県の方

々とはいつも親しく交信を重ねています。毎回交信をしていると、話題も無線機のことや愛用の電鍵

のこと、アンテナのこと、その他に日常の出来事や仕事、家族のこともお話するようになります。

そんな折、今年(平成27年)の春頃交信の中で「アイボールもいいですね」とのやり取りがあり、

それではと言う事で私がいつも和文交信をしている数人に声を掛け、初の和文局アイボール会が

平成27年6月21日に開催されました。考えてみれば、いつも親しく交信していても、一度も

会ったことが無い方々が殆どでした。しかし、お会いして話をすれば初対面どころか、昔からの

仲間のように会話が弾むから不思議なものです。その後5ヶ月程経過しましたが、「2回目の開

催を!」との話が交信の中で多く聞かれ、今回(平成27年11月8日)宮城・近県和文局アイ

ボール会の開催となったものです。お会いしてみれば、年齢差、仕事の違い、現役・リタイヤの

別、ハム歴、等〃の違いがあるものの、和文が好きだということで集う仲間との交流は本当に素

晴らしいものですね。当日は各自お気に入りの電鍵を持参し、縦ぶれ、複式、バグ、エレバグ、

エレキー、など皆様から実技を伴った熱弁を振るって頂きました。こと、電信の話、電鍵の話、

和文の話となると皆様、歳を忘れ少年のような生き生きとした表情になるから楽しいですね。

私はいつも思うのですが、和文局との初アイボールは毎回ドラマチックでありエキサイティング

なものと感じています。2回の和文局アイボール会を通し、更にその想いを新た致しました。

しかし、会場となった料理屋の仲居さん達から「変な人達?」と見られたようでもありましたね。hi

JARLでは、モールス符号をユネスコの無形文化遺産へ登録したいと言っております。我々も

一層の交流を図り、電信・和文の普及拡大の一助となれば嬉しく思います。

(平成27年11月13日 記)





NO13 ★試行錯誤のRTTY★


最近コンパクトリグ(HF~430Mhzオールモード機)を入手したのを機会に、RTTYを始めようと思った。

以前から興味はあったが、開局以来RTTYの世界は覗いたことは無かった。予備知識が全く無かったので、

手元の文献やネットで情報入手を行ったが、多くの情報が交錯しており、逆に分かり辛い面も多かった。

とにかく思考錯誤でやってみることとし、無線機メーカーから仮想COMドライバというものをダウンロー

ドした。また、使用ソフトはMMTTYというフリーソフトが一般的との事で、これもダウンロードした。

RTTYの信号には、FSKとAFSKの2種類があり通信面ではFSKの方が優れているようですが、今はSSB(LSB)

モードで比較的簡単に出来るAFSKに人気があるようです。そんな訳でAFSKでの運用を目指しました。

必要なソフトはこれで十分かと思っていましたが、更にEXTFSKというソフトも必要なことが分かり慌て

て追加ダウンロードをした次第。今のRTTYはパソコンに依存しており、無線機の項目設定、MMTTYの設定、

EXTFSKの設定、パソコンのCOMの設定、等々多くの設定項目があり、経験の乏しい私にはとても難儀な作業

でした。RTTYに詳しい友人やメーカーのサービスステーション、ネット等で調べても説明されている内容が

分からないことが多く、説明を受けると新たな疑問が生まれる始末で、何事も超初心者は始めの一歩は本当

に大変ですね。多くの時間や手順を踏みましたが4~5日掛かりで何とかRTTYが運用できるようになり、アド

バイスを受けた友人とファーストRTTY交信をすることが出来ました。初め苦労した分、初交信出来た時は嬉

しかったですね。AFSK、仮想COMドライバ、MMTTY、EXTFSK、無線機の設定、パソコンのポート設定、など分

からない事ばかりでしたが、最新のデータ通信を楽しんで行きたいと思っています。

CW(和文)を愛好する私ですが、それだけに固執することなく常に新しいものを標榜したいと思っています。

考えてみればCW(和文)の世界も縦振り電鍵から、エレキー、エレバグキー、光センサーキー、メモリーキー等、

電子化・自動化が進んでいますね。時代に取り残されること無く、新しいものを取り入れながら昔からの

CW(和文)を楽しんで行きたいと思います。






NO12 ★CWは今やマイナーなモードなのか★


平成27年9月、2015年JARL宮城県支部ハムの集いに参加してきました。当日は沢山のハムが参集

して、ジャンク市や総務省の電子申請・届出システムの説明会、SSTV、アイボール等楽しんできました。

当日は記念局も設置され、JARL会員のゲストオペも出来るということでしたのでJARLの会員証、

従事者免許証を持ってゲストオペを楽しみに参加致しました。しかし、驚いたことに電鍵が用意

されていないとか、V・UとHFのリグにマイクだけで、キーは無いのです。担当の方に聞きましたが始め

からキーは用意していなかったとのこと。CWの運用を楽しみに参加しましたが、がっかりでした。

記念局はU・VのFMとHFのSSBをメインに運用されていたようでした。当日はJARL会長

も参加されていたようですが、JARLは創立90周年への提言として、「モールス符号をユネスコ

の無形文化遺産へ登録」を目標に掲げることは、モールス信号とアマチュア無線への関心を呼び起こ

し、JARLとアマチュア無線のステータスの向上と、会員としての誇り、アマチュア無線界の意識

高揚に大きな意義を持つとして、JARLの理事会でも採択されたそうです。モールス通信はプロ

の世界では消えつつあり、アマチュア無線に伝承が託されていると思います。ハムの集いには一般

の人達も多数参加されています。CWのアピールやこれからCWを始めたいと思っている人達に対し

ても絶好のPRの機会だと思うのですが、とても残念な一日でした。やはり、これからはCWはすたれ

ていくのでしょうか。何とかCWの仲間を増やし活性化を図っていきたいものです。JARLには機会

あるごとに率先してCWの普及・拡大に力を入れて欲しいものです。


(追記)

後日この件を親しいCW仲間の一人に話をしたら「アッ、それ今普通ですよ!自分はいつも電鍵持参

で参加してますから」とのこと。どうも私の現状認識不足のようでしたね。   いやはや・・・なんとも。






NO11 ★最新リグとOLD-リグ★


この度、最新コンパクトリグを購入した。所有していた古いリグとリニアやトランスバーター

等一式をまとめて処分した。想い入れのあるセパレートリグはやはり愛着があり、処分できな

かった。そんな訳で約40年以上前のセパレート式リグと当世最新式のコンパクトオールバンド

(HF・VHF・UHF)リグが同居することとなった。最新のリグはオールインワンで便利この上ない。

オールバンドの他にオールモードだ。CWをメインにしている私にとってSPEC的にはこれ1台で十分

である。さて、問題は受信である。同じ信号を新・旧リグで聞いてみた感想は、両方とも感度

は問題はない、片方で聞こえてもう一方で聞こえないということは一切なかった。しかし、受信の

音の違いを感じた。CWを聞いただけの感じなのだが、昔のリグは音が濃いのである、音が深いの

である、音に重みがあるのである、そして聞いていて耳にやさしい音に感じる。一方最新リグは

感度もよく、選択度も可変出来、他のリグで聞こえる信号は間違いなく受信出来る。しかし、音

が薄いのである、音が軽いのである。音が浅いのである。結果として耳が疲れやすいことになる。

スピーカーを変えてみたがあまり変わらなかった。この差は何なのかと考えさせられた。デジタ

ル処理された音とアナログの音の差なのか。この音の質についてはSPECを眺めていても分からな

い問題いですね。その昔ダイレクトコンバージョン受信機で聞いたCWの濁りのない澄んだトーン

が忘れられない。結局以前の古いセパレート式リグを使うことが多い此の頃です。






NO10 ★CW QSOの基本(CW QSO今昔)★


近頃のCW交信を聞いて疑問に思うことがある。

一例としてパイルアップ時などでよく聞かれるパターンで



・A局がCQを出して受信に移る

・B局が、自分のコールサインのみを送信

・A局が、B局のコールサインと5NN BKを送信

・B局が、R UR 5NN BKを送信

・A局が、R TU EEを送信

・B局が EEを送信

・A局が次のCQを出す



どこかおかしいと思いませんか。ここで一番問題に思うことは、B局は交信終了まで一度もA局の

コールサインを送信していないことです。交信の基本は、呼んだことと呼ばれたことをお互いに

確認し、RS(T)レポート交換が基本要件と思います。交信終了まで1回は相手のコールサインを

打つべきだと思うのですが。CQに対し自局のコールサインだけを送信するのは何時ごろから流行り

だしたのだろうか。恐らくDXペディション、DXコンテスト、珍局との交信などでのパイルアップ

時からだと思われます。最近のCW運用スタイルや珍局交信時のルール等私が知らない面があるか

もしれませんが、私自身としては呼出しの基本は「相手局コールサイン de 自局コールサイン K 」

と思っています。よく経験することですが、交信終了直後にコールサインのみ送信してくる局が

います。どちらを呼んでいるのか分からず一瞬躊躇することが多々あります。あくまでも基本は

自局のコールサインが確認されたときに応答で、自局を呼んでいるのか確認が出来ない場合には

確認できるまで応答の電波は出さないと、無線局運用規則に定められていますね。自局を呼んで

いるのが確認出来て、相手のコールサインが確認出来ない場合はQRZの送出ですね。CQ局を呼び出す

場合、相手局から自局のコールサインが帰ってきてはじめて交信開始と思うのですが、近頃は

CQ局を出し受信に移ると、すぐにRSTレポートや挨拶を送信してくる局がおり驚かされます。運用の基本は、

自局が呼ばれていることが確実なときには応答可で(不要な電波の発射をしない)、自局が呼ばれて

いる場合の応答義務、送信時の自局のコールサインの送出義務、交信中一定時間内での自局のコ

ールサインの送出・・・・・こんなところが運用の基本中の基本と思うのですが、最近のCW交信

を聞くにつけ疑問に思うこの頃です。FM交信を中心に最近の傾向としてコールサインを言わな

い局や名前で呼ぶ局、早口で聞き取れない局が多過ぎます。自局のコールサイン送出がそれ程面倒

なのでしょうか。交信の成立とは、お互い相手局のコールサインを確認しレポート交換によるもの

と思います。開局当時、自分のコールサイン送出が何か誇らしく嬉しくてたまらなかった頃が思い

出されます。


(追記 2016.3.9)

最近、親しいCW仲間からの話で、QSLカードを送ると「貴局とは交信していません」と戻されるこ

とがよくあるとの話を聞きました。彼も混信の中でQSOをしたときに誰と交信したのか?、相手局の

コールが不確実なままで交信が終わってしまった、交信が完了しているか確認がとれず2度交信した、

等など不安になることが多いと言っておりました。このようなことも上記の交信スタイルに起因して

いるのかもしれませんね。






NO9 ★ハム人口の減少と和文電信愛好者の高齢化★


デジタル化の時代を迎えて、ハムの楽しみ方も多様化してきました。パソコンの普及で文字通信、

画像通信等が手軽に出来る時代となり、新しいモードもたくさん出現しております。加えて携帯

電話の普及で、従来のFMカーモービルや外出時のハンディ機の使用等も陰を潜め、ハムそのもの

に人気がありません。キングオブホビーと謳われた往時の羨望は過去のものとなり、一部におい

てはダサイ、ネクラ、オタク等と揶揄されることもあるようで、私も周囲の人に自分からハムの話題を

出すことは殆どありません。このような風潮が現在のハム人口減少とハムの高齢化に拍車をかけ

ているものと思われます。現代は便利なもの、手軽なもの、簡単なものが好まれ、訓練を伴うも

の、自己研鑽を要するものは敬遠されるのでしょうか。確かに、和文電信は思い立ったときに手

軽に楽しむことは不可能です。一部にパソコン等を利用し自動解読、自動送信のソフトもあるよ

うですが、本来のCW運用とは異質のものと思います。和文電信を楽しむためには、一定の努力を

要し訓練が必要です。その努力の後に努力に見合った分だけ素晴らしい世界が開けると思うので

すが。友人ハム仲間に和文のお誘いをしてもいつも入口の部分で敬遠され、なかなか和文の仲間

が増えないのが現状です。結果として、仲間内だけでの和文交信となり、外部からは閉鎖的なグ

ループと見られてしまうようです。私も60歳代半ばを過ぎ近頃特に思うことは、もっともっとい

ろいろな場面で和文の楽しみをアピールしていきたいということです。私は今までアクティブに

和文でQRVはしていたものの、まだ現役で仕事をしていることもあり、ハムフェアやJARL支部の催

しものや各種つどい等には一切参加したことがありませんでした。近年、和文の仲間達とのアイ

ボールの楽しさを再認識したこともあり、今年からはいろいろなハムの催しものにも積極的に参

加し交流を深めていきたいと考えています。その機会に和文の楽しさをPRできたらFBと思ってい

ます。ハムの減少、和文の衰退、高齢化等はただただ傍観するだけではなく、もっともっと積極

的に仲間づくり、仲間の和の拡大を図っていければと思っています。JARLの会員増強運動や青少

年の負担軽減等が報じられていますが、実は私達の身の回りや身近なところに増強や拡大の芽が

あるように思うのです。この辺の活動については負担と思わず、楽しみながら推進できればと思

っています。私の和文に対するポリシーは「ニューカマーには先輩であればある程親切丁寧に」

がモットーですね。和文の楽しみをもっと多くの人に知って貰いたいと思いつつ・・・。





NO8 ★CWとリグと電波の質について★


私はCWが好きで、交信のほぼ100%はCWの交信です。因みに昨年(2014年)のログを見ましたら

1年間でマイクを使用したのはたったの1回だけであった。その他はJT65でのディジタル交信

を数回やっておりましたが、やはりCWに特化したハムライフをおくっております。また、CW

の中でも9割以上は和文CWです。自分自身でも片寄った運用とは思っておりますが、好きな

ものは仕方ないですねhi。近頃はマイクで話をするよりキーを叩いた方が楽に感じる有様で

我ながら少々呆れております。

さて、CWに特化した私のHFリグですが、今では骨董品的価値のある八重洲のFL-101、FR-101、

FT-901DM、FT-101ZD、FTV-901等のリグをメンテしながら使っております。QSOでリグの紹介

をしても今の方々には分かってもらえないこともしばしばです。時には昔からのOMとの交信

でこの古いリグの話題で盛り上がることもありますが、骨董品的リグには変わりありません。

しかし、実際のCWによるQSOでは私自身特に不満はなく愛用してきました。CWフィルターや

オーディオピークフィルター等のオプションは全て入っているので快適そのものです。

今の小型リグで沢山のスイッチ・ボタンがあるリグに比較し、ゆったりとしたリグの操作感

にも満足しておりました。ただ長時間QSO時のQRHだけは、だましだまし使用しておりました。

この当時のリグの宿命ですね。

しかし、最近開局当時のハム仲間からある忠告を受けました。自分の発射する電波の質につ

いてです。QRH、キャリアの濁り(以前にQSOで指摘されたことがあった)、キークリック、

安定した送信、等は早急に解決すべき問題である・・・と。今までは古いリグを理由に甘く

考えておりましたが、発射する電波は自分の顔であり自分の姿です。今までは送信するCW符号

には特に気を遣ってきましたが、符号以前のリグに対する認識を新たにした次第です。

尚、古いリグを丁寧にメンテされ立派にご使用されているOM諸氏も多数おられるとは思いま

すが、私自身仕事が多忙なこともあり、最近メンテもおっくうになっているのも事実です。

改めて、最近販売されているリグのカタログ等を見ましたが、CWをメインにする私には

高級過ぎるリグばかりです。私にとって殆ど使用しない機能やオプション満載の現行リグ

は、正に猫に小判のような気がしてなりません。外国製に一部見られるようなCWメインの

リグが販売されていればよいのですが、メーカーとしてはそれでは商売にならないのでし

ょうね。これからいろいろ検討しリグを選定していきたいと思います。

財布の中身と相談しながらですが、この選定の時期が実は楽しいのですね。hi、






NO7 ★和文電信仲間のサイレント キー★


本日、見知らぬ女性名でのメールが届きました。

スパムや迷惑メールの多い昨今ですが、このメールの内容は、ご主人が亡くなられたお知

らせでした。ご主人が亡くなられた後に遺品整理の中でパソコンの既読メールから、私と

よく和文交信をしていたこと、メールでよく近況を伝え合っていたこと等から、奥様のご

判断で私宛に訃報のお知らせを頂いたものでした

この方とは家が近いこともあり144メガで夜毎楽しい和文交信を頻繁に行っておりました。

無線の話題の他に、東日本大震災で家を流されたこと、お仕事のこと、子供さんやお孫さ

んのこと等、プライベートなことまで和文CWで伝え合う間柄でした。

でも、こんなに親しい間柄でしたが今まで会ったことも、お声を聞いたこともなかったの

です。今までの何回もの交信で、年齢は50歳代半ばであること、ご病気であったことは

分かっておりましたが、あまりにも早すぎる旅立ちに驚きを禁じえませんでした。早速奥

様にお悔やみと、ご冥福を祈る旨のメール返信をいたしました。そして、ご主人の発信す

る和文モールス符号が今も耳に残っていることもお知らせいたしました。

サイレント キーという言葉の響きは、ハム(特に電信を愛するハム)にとって特別の感慨

がありますね、アクティブだった電信マンのキーが静かになり、その発信する符号も聞く

ことが出来なくなって、改めて深い悲しみを感じるというイメージにピッタリです。

私はこの頃、自分の発信する電信符号は自分自身の姿形であり、自分自身の個性であり、

品格・品位を表すと思うようになりました。電信を愛する者として、気持ちのよい符号、

美しい符号、心に残る符号を標榜し、日々電信の上達に邁進していきたいと思います。

出会いと別れはこの世の常ですが、

サイレント キー ・・・何と寂しい、悲しい、響きを持った言葉でしょう。






NO6 ★和文電信仲間との初アイボールQSO★


私の和文交信仲間には、何度も何度も交信している方が何人もおられます。

いつも交信していると、その話題は無線のこと以外に、自分の日々の生活や仕事のこと、

家族の事等、知らず知らずのうちにプライベートなことも含め話し合う間柄となることが

多いです。いつも交信していると、お互いの気持や考え方や相手の人となりも理解できる

ようになるから不思議なものです。東日本大震災のあった年末頃に、5年以上も前からい

つも和文電信で交信している方を、震災のお見舞いを兼ねて初めて訪問することになりま

した。しかし、考えてみれば相手の方とは、会った事も、声を聞いたことも、見たことも

ない相手なのです。しかし当人同士は昔からの知り合いで旧知の間柄の感覚であり、初対

面との感覚はまったくないのです。突然の訪問となりましたが、この辺の

感覚や気持ちは家内を含めハムをやっていない第三者には理解して貰えず、やはりハムな

らではの、特に和文交信仲間ならではの、心の繋がりで正に "以心電信" ですね。初対面

でも何の違和感もなしに話が弾みます。本当に和文交信仲間との初アイボールQSOには

いつも感動を覚えます。やはり和文電信による交信は本当に素晴らしいですね。

顔を見たことがなくても、マイクで話しをしたことがなくても、過去の和文交信の積み重

ねで、お互いの理解と信頼が築かれてくるのですね。改めて、和文電信符号は、気持ちや

感情や心が反映され、ハートtoハートの表現が出来るものだと強く思った次第です。

現代ではハムの交信も多くのモードが存在していますが、意外に2ndQSO、3rdQSO

では話題に困り、同一局とは交信を控えてしまうという局もあるようです。その点、和文

交信は、交信回数が増えれば増える程、話題もまた増えて、更に親密度が深まります。

近頃は個人情報の厳正化やネット上での詐欺被害防止、見知らぬ者への警戒などが叫ばれ

ておりますが、和文電信の世界には人と人との信頼や信用がいつまでも残っていて欲しい

ものです。そして和文電信も伝統技能などと呼ばれて久しいですが、私はこれからもこの

奥深い和文電信を楽しんでいきたいと思っている一人です。






NO5 ★eQSLとLoTWに登録★


私のハム仲間にはパソコンに詳しい人がいます。私はオンライン関係の大型電算

システムの設計やプログラム関係の仕事に永年従事しておりましたが、いわゆる

パソコンを使い始めたのは40歳代後半で、Win96当時パソコンに熱中していた学生

時代の友人から無理やり押し付けられパソコンを使いました。其のせいで一通りパ

ソコンを活用出来るようになりました。私の年代ではパソコンについては2パターン

であり、全くダメか、使えるかに分かれます。管理職が長くパソコン処理を全

て部下に任せていた例と、率先してパソコンを活用した例です。私はどちらか

というと前者の方でしたが、前文の通り、友人から無理やりパソコンを強要さ

れ、根が凝り性なもので不自由なく活用出来るようになったのは、本当にラッキ

ーでした。なぜなら、その後の第2の職場での仕事や現代のハムライフに大いに

役立っているのです。今でも現役で仕事が続けられているのはパソコンを不自由

なく活用できることが大きな理由で、当時私に無理やりパソコンを強要した友人

には感謝しなければいけませんね。

現代のハムライフといえば、JT65などのディジタル通信を楽しんでおりま

すが、昔からのQSLカードの交換も大分様変わりしましたね。こちらの方も

中学時代からの同級生でハム仲間の影響で、この度eQSLとLoTWに登録

いたしました。eQSLは比較的簡単に登録できましたが、LoTWの登録に

は本当に苦労しました。説明が全て英語ですし、日本語で解説されているもの

は古いバージョンのものが殆どで、ショートカットが一つに統合された新バー

ジョンのTQSLの日本語説明は見当たらなく、本当に難儀しました。

結果的には私の所有するパソコンに問題があったらしく、件の友人から一時借

用したパソコンで登録したら、問題なく登録完了となりました。

ARRLに証明書類のコピーを航空便で出してから1カ月弱ほど掛かってしまい

ました。早速ハムログからQSOデータをアップロードしましたが、世界各国

から沢山のカードが届いていたり、ARRLのDXCCカウントがアップして

いるのは本当に嬉しく、昔ながらのビューロー経由でのQSL交換とは時代の

違いを感じますね。そして私自身は昔ながらの和文電信や先端技術のJT65、

また手作りのQSLカードの作成やJARLビューロー、eQSL、LoTW

など、昔のものから新しいものまで何でも取り組んでいきたいと思っています。

以前は苦労していた交信データの作成などが、今は瞬時に出来るのは、パソコ

ンのお陰で、有難い時代になったものです。

近頃は永年QRTされていた再開組の年配ハムも多くなってきました。年配ハム

の皆様も、eQSL、LoTW、JT65、等など大いに活用してみては如何ですか。

この私にも出来ております。やはり間口が広い方が楽しみもまた広がります。

新しいものの取り込みは年齢に関係ないですね。





NO4 ★驚きのディジタルモード JT65 について★

私は昔から、ローパワーのDXは電信(CW)に勝るものはないと思っておりました。

そして実際、私のDXCCも電信をメインに楽しんできました。何よりもリグがシン

プルで昔から愛用している真空管の古いリグでもメンテが可能です。QRPのCW機

は自作も容易で高価なメーカー製品と比べても特に不自由は感じません。むしろCW

運用では自作の楽しみが堪能できますね。JT65はノーベル物理学賞受賞のK1JTがEME

等の微弱信号通信を目的として開発されたデジタル通信モードです。私が運用してい

るJT65-HFの場合には S/N-26dB程度まで復調できるようです。自分の耳ではまったく

聞こえない-26dBの信号がデコード復調できるのは正に驚きですね。

CWは通信の原点、デジテタル符号の基本といわれ正に古典的な通信手段であります。

一方でJT65はデジタル技術・ソフト技術を駆使した現代の最先端通信技術で、

その双方を楽しめるのは嬉しい限りです。メーカー製リグとパソコンと提供される

ソフトで手軽に高度なディジタル通信を楽しめる時代となりました。

とかく電信マン・和文マンは新しいものを好まず、昔とった杵柄にしがみつき、現代

の新しい技術についていけない懐古主義者で蛸壺親父などと揶揄されることもありま

すが、私は一方に偏ることの無いように、古来からの伝統を大切にし、そして固くな

った頭を駆使しながら現代のディジタル通信も目一杯楽しんでいきたいと思っている

ところです。

さて、JT65を運用して感じることがあります。1分ごとに送受を繰り返しパソコンの

画面に表示される文字を眺めて確かに情報は伝達されてくるのですが、48秒間の待ち

時間の間じっとパソコン画面を一人眺めている訳ですが、どうも交信相手の人柄や

感覚や状況が伝わってこないよう思えるのです。CWですと相手の符号やそのスピ

ード、ミスでの打ち直し、会話の内容等で相手を想像しながらの交信が多いのですが、

JT65では13キャラクターに気持ちを伝えることはあっても、どうも機械的でロボット

と交信しているような錯覚に陥ることがあります。リアルタイムで相手の送出してい

る符号を直接聞いて交信するCWと、パソコンを介しての画像表示を見て交信する

ディジタル文字通信との根本的な違いを強く感じます。しかし、どちらも相手がいて

成り立つアマチュア無線の交信には違いがありません、これからも多くの分野を楽し

んでいきたいものです。






NO3 ★私のQTH仙台と、電信符号への思い★

MY QTH IS  SENDAI ES NAME IS YOS

住所と名前のこの電文を今までの交信で何度打電してきたことでしょう。

私の住まいは仙台市です。そして半世紀にも及ぶ私のハムライフは仙台市での生活の

の中でエンジョイして参りました。和文電信にはまる前は、DXのカントリー稼ぎはCWで

外国とよくQSOしたものである。国内和文交信では住所と名前は当然にカナで送信しますが、

DXの場合には勿論欧文で打電します。私は、永年欧文でQTHを打電する時に、いつも小気味

よく感じていることがありました。欧文でSENDAIと打電する時、その符号のリズム感と響

きと打感が何とも心地よいのです。私は縦振りキーや複式キーで、SENDAIの中で「D」の

長点を引っ張りぎみにして、アクセントをつけて打っていました。何とも短点、長点の

組み合わせがリズミカルで本当に小気味よいのです。このリズミカルなQTHをこれからも

世界に打電していきたいと思っております。そのためには、やはりエレキーではなく、

縦振りや複式電鍵でなければ、この感じは出せないと思っています。

SENDAI・・・・・本当に響きのよい符号だと思います。

同じような思いはCWでのDXに熱中していたときにも感じたことがあります。それは

了解の「R」です。ノイズすれすれの微弱なDXからのCW符号で、まさに自分にとってニュ

ーカントリーとの交信の場合など、相手からの送信内容がノイズや混信の中から辛うじて

了解できたときなど、その応答の出だしで「R」の長点を思いっきり引っ張って、気持ちを

込めて応答したものです。「厳しいけど了解出来ましたよ!!」の思いを込めて打電したもの

でした。思いを同じにする諸兄も多いことと思います。この辺のニュアンス、思い入れ、

感覚はエレキーでは難しく、やはり手送り符号での表現となりますね。





NO2 ★私のKEY遍歴★

私が始めてKEY、いわゆる電鍵を入手したのは確か中学2年生の時だと記憶しています。

50年以上経った今でも手元にあります。「KEY.MODEL HK-7」

DENTSU-SEIKI.K.Kと銘記されています。黒のプラスチック製で2,000円程で

お小遣いを貯めて購入したことを覚えています。今でも何の問題も無く使えます。特殊なパーツ

は殆ど無く、シンプルが故に永年使えるものと感じております。中学生の頃、電信級の国試を

受けるため買ったことがつい先日のことのように思い出されます。当時も大理石で作られた高級

電鍵はありましたが、この一番安価なプラスチック製の電鍵で今までどの位の国と、どの位の人と

交信してきたことか。思い出の詰まった電鍵である。電鍵は縦振り、パドル、エレキー、バグ、

複式、など沢山のキーを使ってきたが、私が初めて使ったこの安価な縦振れ電鍵が一番の思いで

深いものである。各種KEYについての思いは後のことといたします。






NO1 はじめに ★和文電信の楽しみ 私の思うこと★

私が和文電信を始めたきっかけは、20歳代の頃DXに熱中しておりパワーアップ

のためリニアアンプを使用することから、1アマを目指したためでした。

当時の1アマ国試には和文の送信・受信の実技試験が含まれておりました。

DXのため1アマ資格取得の必要に迫られ和文電信をマスターしたのが実際でした。

その後仕事が多忙になったことや子育てなどでDXもご無沙汰となり、自然に和文

電信から遠ざかることとなりました。アマチュア無線を始めて半世紀を過ぎましたが、

子供達も巣立って行き、職場も第2の職場となり、無性にアマチュア無線をやりたく

なりましたが、現在のアマチュア無線界はデジタル化、多様な電波型式、特にDXの

世界はハイパワー化やアンテナの大型化、タワーの高度化、ワッチによらないDX

情報のネット入手、100万円を越える超高級リグの出現等大きく様変わりしてますね。

そんな中でも通信の原点とも言われる電信で、それも和文による交信を楽しんでいる

仲間がたくさんいることに驚きもし、嬉しくもありました。1アマ国試だけのために

覚えた和文はすっかり忘れておりましたが、50の手習いで和文の再特訓を始めました。

固くなった頭にはしんどい訓練でしたが、何とか7メガで交信出きるようになるまでには

半年ほど要しました。そして何度かお空で恥をかいた分だけ上達したような気がします。

本格的な和文交信は50歳を過ぎてからでしたが、これがまた楽しいものですね。電信で

相手の気持ちや心や雰囲気までもが伝わってきますので、本当にはまってしまいました。

和文交信でいつしか全国におなじみさんが沢山できるのは本当に楽しいものです。

この頃感じることですが、和文の活性化、和文の輪の拡大ということを強く思います。

和文そのものは、ある意味訓練が必要であり、努力した人が楽しめるという側面があります。

確かに和文のベテランでも、あまり和文交信はしないという人も沢山おられますが、

少なくとも和文交信を楽しむためには、ステップバイステップで和文の練習は必要となります。

訓練や練習の後に、楽しい和文の世界があることをもっともっとPRしていきたいものです。

そして、和文を目指す初心者には、かつて自分が和文マスターとようとして一生懸命努力

していた頃を思い出し、親切に接していきたいと思っております。







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