私が和文電信を始めたきっかけは、20歳代の頃DXに熱中しておりパワーアップ
のためリニアアンプを使用することから、1アマを目指したためでした。
当時の1アマ国試には和文の送信・受信の実技試験が含まれておりました。
DXのため1アマ資格取得の必要に迫られ和文電信をマスターしたのが実際でした。
その後仕事が多忙になったことや子育てなどでDXもご無沙汰となり、自然に和文
電信から遠ざかることとなりました。アマチュア無線を始めて半世紀を過ぎましたが、
子供達も巣立って行き、職場も第2の職場となり、無性にアマチュア無線をやりたく
なりましたが、現在のアマチュア無線界はデジタル化、多様な電波型式、特にDXの
世界はハイパワー化やアンテナの大型化、タワーの高度化、ワッチによらないDX
情報のネット入手、100万円を越える超高級リグの出現等大きく様変わりしてますね。
そんな中でも通信の原点とも言われる電信で、それも和文による交信を楽しんでいる
仲間がたくさんいることに驚きもし、嬉しくもありました。1アマ国試だけのために
覚えた和文はすっかり忘れておりましたが、50の手習いで和文の再特訓を始めました。
固くなった頭にはしんどい訓練でしたが、何とか7メガで交信出きるようになるまでには
半年ほど要しました。そして何度かお空で恥をかいた分だけ上達したような気がします。
本格的な和文交信は50歳を過ぎてからでしたが、これがまた楽しいものですね。電信で
相手の気持ちや心や雰囲気までもが伝わってきますので、本当にはまってしまいました。
和文交信でいつしか全国におなじみさんが沢山できるのは本当に楽しいものです。
この頃感じることですが、和文の活性化、和文の輪の拡大ということを強く思います。
和文そのものは、ある意味訓練が必要であり、努力した人が楽しめるという側面があります。
確かに和文のベテランでも、あまり和文交信はしないという人も沢山おられますが、
少なくとも和文交信を楽しむためには、ステップバイステップで和文の練習は必要となります。
訓練や練習の後に、楽しい和文の世界があることをもっともっとPRしていきたいものです。
そして、和文を目指す初心者には、かつて自分が和文マスターとようとして一生懸命努力
していた頃を思い出し、親切に接していきたいと思っております。