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(記2024.1.1)



自作複式電鍵における振れ止めについて



この度、複式電鍵(普通の複式電鍵と斜め打ち複式電鍵)の振れ止めを施した試作電鍵
2種類をJA0PX斉藤OMよりご送付頂きました先ずはその写真をご覧下さい!!





NO1 ★★★自作複式電鍵における振れ止めについての試行・考察★★★


自作複式電鍵の振れ止め対策についてJA0PX斉藤OMから上の写真のような試作品(普通の複式電鍵と斜め打ち

複式電鍵)の送付がありました。複式電鍵の場合打った反動で反対側の接点に接触して誤送信をする事が

ままありますね。(HIぬへへの最後に短点におまけが付いたり、SK EEやTU EEで短点の追加サービスがあったり)

・・・(笑)

この度JA0PX斉藤OMから送付された試作品は2台ともシックネスゲージ(厚みゲージ)から厚み0.1mmの一枚を取り

出して折り曲げ加工を施しその反発力で振れを吸収しようとするものです。写真では分かり辛いかもしれませんが

普通の複式電鍵は支点と接点の間にシックネスゲージを変形させたものを置き振れを吸収しようとするものです

斜め打ち複式電鍵は折り曲げたシックネスゲージを左右の羽の内側と垂直部へ絶縁を保ち固定します。2台とも

振れ止め効果が確認できました。シックネスゲージ(厚みゲージ)は素材としては手軽で耐久性もあり安定した

ものと感じました。今後も追試を続けようと思っております。

尚、JA0PX斉藤OMの説明によればシックネスゲージ(厚みゲージ)の長さは9㎝であり適当な強さは

厚み0.1mm前後とのことですが、0.09mmから0.11mmの範囲での使用が推奨されております。





さて、今回JA0PX斉藤OMから送付された試作電鍵の試打を通し、自分なりに自作鋸刃タイプ複式電鍵の振れ止め

について試行・考察を加えてみました。自作の都度その奥深さを感じる複式電鍵ではありますがその一部を

備忘録を兼ねて以下に記録いたしました。



【鋸刃タイプ自作複式電鍵における振れ止めについて】

振れ止め防止の素材として今回は身近なスポンジに着目しました。

先ずはその写真をご覧下さい。DIYホームセンターから硬めのスポンジ素材を入手しました。

カットアンドトライで最適サイズにカットしたスポンジ片を用意します。

次にスポンジ片のセンターに切れ目を入れます。

その後スポンジ片を接点の下にセットして打感の調整をします。

弱からず強からず、サイズ、切り込みの深さと接触面の広さ、スポンジ片のセット位置、

小さなスポンジ片ですが打感に直接影響します。

改めて自作複式電鍵は奥深いですね。



※鋸刃タイプ複式電鍵の自作においてはメリットとしての「しなり」とデメリットとしての「振れ・振動」が
 共存することは防止出来ない宿命と思われる。


※問題は「振れ・振動」であり、振れの発生そのものを止めるのではなく、発生した振れを吸収し誤符号の発生
 を無くすとの発想に立てば身近な素材で対策は出来そうに感じた。


※スポンジです。硬めのゴムのようなスポンジです。接点部の両脇にスポンジを角型にカットして中心に切り込
みを入れたものをセットして発生する振れを吸収しようとしたものです。


※スポンジのカットする寸法に苦労しました。スポンジの切れ込みの入れ方が微妙です。鋸刃とスポンジの接触
面積は大事です。要するにキーイングに違和感を覚えず、振れを上手く吸収して、全てがピッタリの場合には
誠に小気味よく使用出来ます。


※セットしたスポンジをピンセットで位置調整をしたり、切れ込みへの入り具合を調整したりと調整が微妙で
クリチカルです。


※当初はたまに短点抜けがありましたが直ぐに違和感なく使用できた。また挿入した角型スポンジも目立つ
こともなく外観もスッキリできた。


※今回の趣旨は「キーイング感覚を損なわず振れを吸収する」であった。


※何事も試案・試行と感じた。


(記 2024.1.1)



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