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(記2023.3.14)
先ずは説明の前に写真で全体の形態をご覧ください!!
NO1 ★★★★ 「6角型(ヘキサゴンタイプ)複式電鍵のご紹介 」 ★★★★
この電鍵はJA0PX斉藤OMが複式電鍵の宿命である符号のねばりを低減させることを目的に、
従来のタワー式複式電鍵の形態を変更して構造的に符号のねばりが低減するように工夫を凝ら
した電鍵です。名付けて6角型(ヘキサゴンタイプ)複式電鍵です。
従来から複式電鍵のねばり符号防止のためには、パドル操作において親指と人差し指の幅を広くとり、
更にその幅間隔を変えないで打つことが最良とされてきました。確かにこの操作でねばりは低減しますが
知らず知らずのうちに指幅が狭くなってきて、気が付くと指先をこねるような打ち方でねばり符号の量産
になってしまうことが多々ありました。
この複式電鍵のねばり符号が出やすい特性を構造的に克服し複式電鍵による綺麗な符号を標榜したものがこの
6角型(ヘキサゴンタイプ)複式電鍵です。
さて、改めてねばり符号とはどんな符号なのか、またねばり符号は何に起因するのかを考えてみました。
あくまでも個人的な見解ですが、ねばり符号とは
短点から短点へ
短点から長点へ
長点から長点へ
長点から短点へ
言い方を変えれば
要するに符号内のスペース
の時間が極端に短い事に起因するものと思考されます。
それならば、その短い時間が必然的に長くなるように電鍵の接点間隔を広くして、また親指と人差し指の
間隔が広くなるような構造としてねばり符号の低減を目的としたのがこの6角型複式電鍵だと思われます。
私も実際のQSOで使用しその効果を実感いたしました。使ってみての感想としては手の動きは必然的に大き目
となります。中途半端な打鍵は短点抜けが多発します。高速打鍵には不向きで安定した通常速度向きです。
あまりにもゆったりしたキーイングだと符号が緩慢で間が抜けたような符号になることもありました。
改めてこの6角型(ヘキサゴンタイプ)複式電鍵の構造を眺めるとJA0PX斉藤OMは以下の点に着目して考案
されたものと思われました。
1.フレームとしての枠を作り親指と人差し指のタッチ位置を固定化し構造的に間隔を広くしたこと
2.左右の接点間隔を10ミリ程とし接点がオンになるまでの時間を稼ぎねばりを防止していること
3.本体のトップ部を折り曲げ構造として接点がオンになるまでの時間を調整可能としていること
4.接点が相手板に常に直角に接触するように両側相手板面をほぼ垂直にしていること
5.打鍵時のバネ圧の最適化のために基台部分を狭くし結果として6角型の構造となったこと
6.動作的には従来のタワー式複式電鍵と変わりが無いように見えますが接点部分を中心とし随所に
ねばり符号防止の為の工夫を凝らした電鍵であること
以上、JA0PX斉藤OMが一人でも多くの人に複式電鍵の良さを味わって欲しいとの願いから考案された一品です。
(記 2023.3.14)
(追補記 2023.3.20)