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(記2022.5.19)



タワー複式電鍵全般について


「タワー複式電鍵」考案者のJA0PX斉藤OMが名付けされたこの電鍵は、シンプルが故に自作も容易でまた

特別のパーツも殆んど必要とせず手軽に自作出来る楽しい電鍵と言えると思います。考案者ご自身も常

に改良改善に取り組まれ初代凸型から最終版のゲート型まで発展的に多くの種類のタワー複式電鍵を作

成されてまいりました。当初型より最終版までの全てのタワー複式電鍵を使用した感想を纏めてみました。

この電鍵の基本動作は中央に固定された左右の電極にレバーに該当する外枠が電極として配置されその

往復運動(キーイング)により符号が送出されます。簡単な機構でその要は接点、接点素材、外枠(レバー)、

外枠の素材と形状等となります。接点については直接接触式(画鋲式、T字、L字)、リードスイッチ式、

マイクロスイッチ式等があり、一方外枠(レバー)は凸型、凹型、一つ折返し、二つ折返しと発展してま

いりました。私自身はこのタワー複式電鍵はどの様にアレンジされたものでも苦も無く使えました。

接点については直接接触タイプのT字型が一番良かった気がします。画鋲型も身近で意外な物ですが良い

打感でした。L字型については基本的に2本一組なのでT字型と同じように思われます。リードスイッチに

関しましては微妙の一言ですね、リードスイッチと磁石の位置関係や磁石の強さが相互に影響します。

しっかりとしたパーツの固定が大事です。マイクロスイッチ式はオンオフのカチカチ音が小気味よいです。

このカチカチ音は短点抜け防止や正確な符号送出にも寄与していると思います。一方外枠(レバー)に

ついては先端の尖った凸型、先端がへこんだ凹型(M字型)、先端が平らな(ゲート型)があります。そして

外枠に折返しを一つまたは二つ入れて打感の向上を図っております。外枠(レバー)については柔らかさ

(しなりやすさ)は、凸型(尖がり型)>凹型(M字型)>一つ折返し>二つ折り返し のように感じました。

タワー複式電鍵はシンプルな構造故に多くのバリエーションが生まれますね。自作電鍵を楽しむ上で

とても好都合です。本HPでご紹介している各種タワー複式電鍵はその構造をお伝えする事を主眼として

おります。実際に皆様が自作される場合には素材の吟味やデザインや色合いなどを工夫され素敵な一台

を自作されて下さい。複式電鍵愛好者にとって自分に合った世界に一台のタワー複式電鍵で交信する事は

CWマンとしてとても嬉しいことですね。

最後に横置き使用についてです。考案者ご自身は縦置き使用を前提にされておりますが、私は本タワー複式

電鍵を横置きして使うことがあります。私は縦でも横でも違和感なく使えますがどちらかと言うと横置き

使用が私自身に合っているような気がします。縦置き使用の場合は斜め打ち複式電鍵のイメージですね。

何れにしろお好きな使用方法でよいと思います

(記2022.5.19)




複式電鍵について思うこと


電鍵と一口に言っても数多くの種類がありますね。我々アマチュアはプロとは異なりメーカー製や自作を

問わず自分好みの電鍵で交信を楽しんでおります。そんな電鍵の中に昔から複式電鍵がありました。

複式電鍵の基本は左右への往復運動によるオンオフで符号を送出するものです。構造上送出される符号は

打ち方にもよりますが、符号と符号の間が短めとなり繋がったような独特の符号(いわゆる粘り符号)にな

りやすいです。味のある符号とか個性的な符号とか言われますが、交信は相手があってのものです。相手が

取りにくい、聞きにくい符号は結局のところ独りよがりの自己満足となり困りものですね。

私は複式電鍵を愛用していますが、どんな電鍵であれ最終的には送出される符号が一番大切と思ってます。

趣味の世界とは言え公共の電波を使用する以上は定められた符号の長・短・スペースの比率を守り常に相手

を意識した送信でありたいものです。尚、お体の不自由な方やCW初心者がなかなか正確な符号送出に苦労さ

れている符号は、私は暖かい気持ちで受け入れたいと思ってます。皆様も初心者の時代はあったと思います

苦労されている方、努力されている方に優しい世界を望むものです。

(記2022.5.19)





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