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(記2022.4.22)



タワー複式電鍵のアレンジ
(画鋲接点、T字型接点、L字型接点)のご紹介



接点を従来のリードスイッチから、画鋲接点、T字型接点、L字型接点にアレンジ
したタワー複式電鍵です。!!



先ずは3種類各々の構造をご覧ください。


画鋲接点式タワー複式電鍵です。身近な画鋲を背中合わせに接続し接点としたものです。

T字型接点式タワー複式電鍵です。導体の軸のトツプにT字型になるように接点を配しています。

L字型接点式タワー複式電鍵です。中央の軸として(足長の)L字型接点2本を上下逆に配したものです。

これはタワー複式電鍵の当初タイプからのアレンジの推移です。左からリードスイッチ型、画鋲型、T型、L型

NO1 ★★★★ タワー複式電鍵のアレンジについて  ★★★★



タワー複式電鍵の種類が増えています。

タワー複式電鍵の考案者であるJA0PX斉藤OMから初めてタワー複式電鍵をご紹介頂いた時の構成は、軸の部分に

カバーに入ったリードスイッチが固定されており、その軸を挟むように一体化された左右のレバーが配置された

構造でした。左右のレバー部分には磁石が固定されており、レバーの往復運動によりリードスイッチがオンオフ

され符号が送出されます。製作上の注意点はリードスイッチと磁石の距離と位置が微妙でクリチカルな事でした。

打感としては接点の無接触が多くオンオフの感触が殆んど感じられない事でした。


今回新たにJA0PX斉藤OMからタワー複式電鍵のアレンジについて連絡があり早速試作品の提供がありました。

アレンジ内容は正に原点復帰です。リードスイッチや磁石等のデバイス媒体を全て排除した、最もシンプルな

機械接点のタワー複式電鍵です。接点部分は画鋲接点、T字型接点、L字型接点等の種類がありますが、何れも

機械接点で接触オンオフして符号が送出されます。感触としては途中媒体が無いのでキーイングが直接的で

直感的で凄く打ちやすいです。これは考えてみれば至極当然で、電鍵の原点である縦ぶれ電鍵は「押せば触れる」

の単純な機構であり、今回のタワー複式電鍵の機械接点化も帰着すべき原点回帰のように思われます。


私自身の機械接点のタワー複式電鍵の使用感は「単純・明快・快適」そのものです。何が良いかと言えば、

先ず接点が接触すればオンで符号送出、接点が離れればオフで符号送出停止、ニュートラルの位置で符号と

符号の間、この当たり前の事に尽きます。何の媒体も介さずに直感的であること、このシンプルさが一番だと

感じました。加えて言えば、レバーはシングルレバーに拘っています。スクイズ操作をする所謂ダブルレバー

は苦手です。左右一体化されたこのタワー型レバーが私にはピッタリなのです。


尚、接点部分が画鋲接点、T字型接点、L字型接点の各種タワー複式電鍵は今回もまた市内在住のJE0AWP/7小林OM

が製作されます。素材にこだわる小林OMは今回もタワーレバー用に「梱包用ステンレスバンド」を物色されて

きました。これがまたピッタリで、製作されたT型タワー複式電鍵は素材も良し、デザインも良し、作りも良し

で惚れ惚れする程の出来栄えです。使用する当局はQSOの度に感心し、わくわくし、愛でるように使っております。


回転式、斜め打ち、クリップ式、画鋲式、T型、L型、等々一連の電鍵の自作を通し

企画立案(発案・考案・試作)は斉藤OM、製作(改良・PR)は小林OM、実戦使用者は小生、と役割が定着したようです。


この機械接点のタワー複式電鍵は構造もシンプルで特殊な部品もなく自作も容易です。

より多くのCW愛好者にお試し頂きたいと願っております。

(2022.4.22 記)



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